4/22 物語 ボクは原発君!最終章 ボクは鬼になる

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    いよいよ最終章になります。

     月6日の第1章『僕は生れた』
    3月7日の第二章『僕のウンチ』,
    3月15日の第3章『そして、その日が来た』
    4月20日の第四章『バクハツしたボク』
    の続きです。

    物語 ボクは原発君!最終章 ボクは鬼になる


     あれからどれくらいの年月がたったのかボクにはわからない。死んでるのか、生きてるのかもわからない。でも、ボクはコンクリートで固められ、石のかんおけとして、ここに建っている。
     ピー君が死んだ後も、恐ろしいことばかりだった。ボクの中の燃料を冷やすために、どんどん入れられた水は、恐ろしい水になって、僕の体のあちこちから出て、どんどんたまっていった。そして、海にもいっぱい流された。ボクは、その恐ろしいものが「放射能」で、「放射能」を出すものを「放射性物質」ということは知っていた。

     大空に飛び散ったボクからでた「放射性物質」は、風に乗り、世界中の空をめぐり、雨などと一緒に地表に降り積もった。「放射能」を避けるために、僕から逃げていった人々も次々と逃げる場所を変えなければならなかったし、逃げなくてはいけない人もどんどん増えていった。逃げなくていいといわれた人達も、その怖さは同じだった。食べるものを作る人も、買う人も何を信じていいかわからなくて苦しんだ。「放射能」は体の細胞を傷つける。口の中から、体に入ると、時限爆弾のように、いつどこで病気を引き起こすかわからない。僕がびっくりしたのは、あんなに出しちゃいけないといわれていたのに、放射能は「大丈夫」という人がいたことだった。「1000人に何人の割合でガンになったりするだけだから大丈夫」っていうんだ。ボクにはその考え方はわからない。1人でも100人でもそれで苦しむなら同じだ。ボクがいることで、そして、ボクが生み出す「放射能」で、こんなに人間同士が信じあえなくなり、苦しい思いをすることが耐えられない。

     あの爆発の後「津波のせいだ。津波が悪いんで、ボクが悪いわけじゃない」ってボクのことをかばってくれる人がいたけど、ボクは思い出してた。ボクができたばかりの頃、たまたま海岸にやってきた海亀君が、「ここはね、何百年前にも、ものすごい津波が来たんだよ。これは結構有名な話さ。こんなとこにいて大丈夫かい」って言ってたんだ。その時「そんな昔なら自分には関係ないじゃん」って思った。大きな地震も、津波も実際に起きたことでも、自分の都合で『起きない』ことにできるんだ。『必要だから安全』って平気で言えちゃうんだ。人間にとって、都合の悪いことに、目や、耳をふさぐこと、考えないようにすることって、びっくりするほど簡単みたいなんだ。

     

    そして、「放射能」を作らなくても電気を作れる仲間がいっぱいいることもあの後知った。そのみんなが頑張って、僕の代わりに電気を作ってくれた。『僕達が頑張らなければ電気が作れない』ということ自体が、誰かの都合だったんだ。

     ボクは、もう誰も、何も信じられない。ボクはもう必要ないどころか、みんなに迷惑をかけることしかできないんだ。ボクはピー君のことを思い出す。なんの罪もないのに、僕のせいで死んでいったピー君を忘れない。地獄のような苦しみを抱えながら死んでいった牛君や犬君を忘れない。たまたま吹いた風の向きで、今でも不安を抱え、苦しい思いをして生活している人達を忘れない。ボクに唯一できることは、ボクのために苦しむ人達をこれ以上生み出さないことなんだ。そう思った時から、ボクは鬼になることにした。そのためにもボクはずーっと生き続ける。友達をつくるなんてもってのほかだ。どんな動物も、人間も、虫もボクの近くに来れないように、ボクは世界一怖い鬼になることに決めたんだ。誰ともしゃべらない。もう、悲しくなんかない。淋しくなんかない。怖くなんかもない。僕は世界で一番怖い鬼になったのだから。それが、死ぬことのできない僕にできる唯一のことなんだ。

     あれからどれくらいの年月がたったのかボクにはわからない。死んでるのか、生きてるのかもわからない。でも、ボクはコンクリートで固められ、石のかんおけとして、ここに建っている。
     そして、僕は目をつぶって、祈ってるんだ。子供達が何の心配もなく、裸足で野原を駆け回り。おじさんやおばさんが、何の心配もなく おいしいものをつくり、みんなで笑いながらそれを食べる。みんなが海に行ったり、山に行ったり、動物や植物、虫たちと一緒に、誇り高く生きている姿が、この日本に広がっていることを。

       終わり


    4/20 物語 ボクは原発君!第4章 バクハツしたボク

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      しばらくぶりですが、ボクは原発君!を公開します。

       月6日の第1章『僕は生れた』
      3月7日の第二章『僕のウンチ』,
      3月15日の第3章『そして、その日が来た』の続きです。


      物語 ボクは原発君!第4章 バクハツしたボク

       ピー君は「落ち着いたみたいだね。」と言ってくれた。確かに、外からは、もう何も起こらないような感じだった。僕が「ピー君、僕から逃げてくれ。嫌なことが起こりそうなんだ。」 と必死にお願いしても、「大丈夫。もう何も起こらないよ」と、又歌って励まそうとしてくれた。その瞬間だった。『ド、ドーン』という大きな音と共に、僕の頭が吹っ飛んだ。なんで爆発したのかボクにもわからなかった。一瞬だった。コンクリートや鉄くずと一緒に、僕の中のものも、大空に飛び散った。おじさんたちの悲鳴や、怒鳴り声が響いた。ボクはピー君の姿を捜した。「ピー君、ピー君」と大声で呼んだ。ピー君の姿はどこにもなかったんだ。
        ショックだった。こんなことが起こるなんて、考えたこともなかった。最先端の科学技術を結集して作られていると自分でも思っていたし、おじさんたちも、大切にしてくれていた。それが、こんなにあっけなく、乱暴に、全てをぶち壊してしまうなんて信じられなかった。


       僕が呆然と、震えながら立っていると、ピー君が戻って来たんだ。爆風に飛ばされたけど、ほこりまみれになりながら、戻ってきてくれた。「ピー君生きてたんだね」と僕が言うと「大変だ。冷やすために海水を入れるって言ってるよ」とピー君が言った。「海水なんか入れたら、僕は働けなくなるじゃないか。やめてくれ。それはやめてくれ。そんなことしないでくれー」とボクは泣きながら叫んだ。でも、そんなこと言ってる場合じゃなかった。僕の燃料は冷やさなければ、もっと大きな爆発を起こすんだ。

      それからは、海からくんできた水を頭からかけられたり、建物の壊れたすきまから、消防隊のホースで水をかけられたりした。まるで、ボクは町の中で暴れまくる怪獣と思われているようだった。今までボクのことを大切に守ってくれていたおじさん達が体がぐちゃぐちゃになったボクに、鬼のような顔で立ち向かってくるんだ。それがボクにはとても恐ろしく、悲しかった。


       ピー君は放水の合間をぬって、ボクを励ましに来てくれる。「もう来なくていい。近くに寄るのはあぶないよ。みんなも逃げたじゃないか」と叫んだ。でも「あんなに大事にしてた、牛君や馬君や犬君を置いていったんだもん。きっとみんなすぐ戻ってくるつもりさ」とピー君は動こうとしなかった。ボクにはもうできることは何もなかった。ただ、黙って、もうひとつの大爆発におびえながら、冷たい水を浴び続けるしかなかった。自分がどうなったらいいのかもわからなくなっていた。只、黙って隣で歌を唄ってくれるピー君の声を震えながら聞いているしかなかった。


        何日か経った夜に、突然ピー君が、うめき声をあげた。見ると、食べたものを口から出していた。この数日、ピー君が弱っていたのは気付いていたけど、心配する心の余裕はなかったんだ。それからは、ピー君はどんどんやせて、鼻や口からも血が出てきた。それが、爆発によるショックからきたものではないことは、ボクにもわかった。

       「ピー君。やっぱり僕の近くにいてはダメなんだよ。ボクは危険なんだ。早く逃げてくれ。」と言いながら、ピー君にもうその元気がないことも知ってた。「ごめんね。僕のせいで、僕のせいでこんなことになってしまったんだ。ごめんね。何もしてあげられないよ。ごめんね。ごめんね。」と言いながら泣くことしか僕にはできなかったんだ。
       ピー君は「大丈夫。大丈夫。ボクは知ってるよ。君が悪いわけじゃない。君は、40年以上頑張って、みんなのために電気を作ってきたんだよ。知っているよ。僕は、長かった旅の生活がここで終るだけの話さ。君と会えて楽しかったよ。君の事は忘れない。君は又元気になって電気 を作ってくれよ」と言いながら、目を閉じた。ピー君はそれっきり全く動かなくなった。

       僕の周りでは、たくさんのおじさんたちが、怖い顔や、おびえた顔、悲しい顔をしながら動き回っていた。みんなどうしていいかわからないながらも、一生懸命どうにかしようと戦っているみたいだった。ボクも一緒に戦いたかったけど、戦っているその相手は、ボクなんだ。
       涙でゆがむピー君の姿を茫然と見ながら、「そうだ。電気だ。電気だ。電気を作らなくっちゃ。僕がいなかったら電気がなくなるんだ。電気だ。電気だ。大変だよ。電気がなくなっちゃうよ。みんなで電気を作るんだよ。タービン建屋君、送電線君、変圧器君。ほらっ、みんなで電気を作るんだ。起きてくれよ。電気を作るんだよー。電気。電気。電気だよー」と泣きながら叫び続けた。 
       

       


      3/15 )佑聾業君 第3章 そして、その日が来た ■罍瓧磽紕癸錚錚襪陵用

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        )佑聾業君 第3章 そして、その日が来た

         2011年3月11日の福島の原発事故の後、お腹が痛くなった原発君というアニメをインターネットで観て、腹立たしい想いでいっぱいになりました。そして、もし、自分が、今の原発のことを物語りにするとどうなるのかやってみようと思い、2011年8月に『ボクは原発君!』を書きました。

         まもなく、福島の原発事故から2年になります。5章にわたる話ですが、
        月6日の第1章『僕は生れた』3月7日第二章『僕のウンチ』に続いて、第3章『そして、その日が来た』を紹介します。

        第3章 そして、その日が来た! 

         ボクは原発君!。春というには早すぎる、それでも太陽さんが顔を出す気持ちのいい日。ピー君が「又来たよ」と言ってやってきた。うれしくって、二人でたまっていた話をいっぱいして笑いあっていた。そんな時。突然、大きく地面が揺れた。地震だとすぐにわかったけど、今までと比べようもないくらい強く揺れた。周りのいろんなものも大きく、ガタガタ音をたてながらぐにゃぐにゃ揺れていた。必死の想いで耐えたんだ。強い揺れは5分間近く続いてとまった。空に逃げていたピー君がすぐに戻ってきて、「大丈夫?」と聞いてくれた。「大丈夫」と答えた。僕は今まで、どんな時でも「大丈夫」だったんだ。でも、今までとは違った。おじさん達は誰もいなくなっちゃった。僕は今までどおりお腹のものを出さないように頑張ろうと思った。

        「ちょっと様子を見てくるね」と飛び立ったピー君が、あわてて戻って来た。「大変だ。海が山のようになってこっちにやってくるよ」僕は何を言っているのかわからなかった。「えっ、えっ、えっ」考える暇もないうちに、黒い壁がゴーと言う音と共に、僕たちに激しくぶつかった。強い衝撃に必死に耐えるのが精一杯だった。波が去った後、シーンと全く音がしない。みんなに必死で声をかけても、タービン建屋君も、変圧器君も、送電線君も、非常用電源君も、何も答えてくれないんだ。みんな壊れちゃった。悲しむ余裕もなく茫然としてた。

         

         ピー君がまた戻ってきて「大丈夫?」と聞いてくれた時には、僕はもう「大丈夫」とは答えられなかった。大丈夫じゃないことは、自分でもわかった。何がどう大丈夫じゃないのかもわからないくらい大丈夫じゃなかった。僕が何も話さないので、ピー君は「大丈夫だよ。すぐにおじさん達が戻ってきて、助けてくれるよ。いつもそうだったじゃないか」と励ましてくれた。でも、僕は、自分のお腹の中が今までにないくらいすごく、すごく、すごく、すごく熱くなってきているのを感じていた。仲間がみんな壊れちゃって、僕のお腹を冷やせなくなったんだ。

         

        そしてお腹のふくらむ力が、どんどん高くなっていった。このままじゃ、バクハツすると思った。涙が出てきた。「いやだー。いやだよー。バクハツはいやだよー。なんとかしてよー」パンパンになってきているお腹を一生懸命おさえ、叫び続けた。

         

        おじさんたちも、バクハツしないように考えていてくれてたことは、後から知ったんだ。そのために、僕の中のものを出そうとしたんだということも。でも、その時は、信じられなかった。今まで「出しちゃいけない」とずーっと頑張ってきた『怖いもの』を、外に出そうとしていたんだもん。「やめてー。やめてー。それはダメだよ。逃げてー。ぼくから逃げてー」って、泣きながら叫んだ。でも、おじさんは『それ』を出したんだ。煙突の先から風に乗って水蒸気と一緒に『それ』は、出ていった。すると、おなかのふくらむ力が減っていった。

         

        ピー君も「良かったね。これで爆発はしないねと言いながら、又戻ってきてくれた。


        「ピー君、僕から逃げた方がいいよ。僕は危ないよ。僕の近くにいたら大変なことになるよ。僕から離れて」と言ったんだけど、ピー君は「大丈夫。僕は風の向きを感じるのはプロだぜ。僕には羽があるから、いつでも飛んでゆける。原発君とここに居るよ」と言った。僕はピー君のその優しい言葉に、それ以上何も言えなかった。どうしていいかもわからず泣いていた。僕は、電気を作ることが仕事なのに、電気がなくなったら何もできないんだ。それは、電気を作るために頑張っていた僕には、なさけないほど悲しいことだった。

         今まで、必死に外に出さないように頑張っていたものを、おじさんたちが出しちゃったのがショックだったし、信じられなかった。でもそれは、もっともっと信じられないことが起こる前兆だったんだ。

         お腹のなかで、今まで感じたことのない何かが、スースーもれだしていたし、何より、あのすごく、すごく、すごく、すごく熱くなっていた燃料が溶けて落ち、底の部分も抜けて、下へ落ちてゆくのを感じていた。それは、『メルトダウン』と言って「決してあってはいけないこと」のはずだったんだけど、あっという間に、溶け落ちて、出ちゃったんだ。怖かった。そして、なにより怖かったのは、そのことをおじさん達が気付いてないふりをしていることだったんだ。
          

        第4章 バクハツしたボクへつづく


        ■罍瓧磽紕癸錚錚襪陵用

        『松下音次郎』というfacebookがあります。
        このブログと、どういう兼ね合いをつけたらよいか悩んでいました。
        日々、いろんなニュースや記事を見つけ、紹介したいと思っても、紹介できずにいたものを紹介する場にしようと思います。

        「こんな記事みつけた」という感じで、気軽に書き込んでゆきたいと思います。
        見て下さい。

         松下音次郎 facebook
         http://www.facebook.com/otojirou.matsusita?ref=tn_tnmn

        ちなみに今日書いた、こんな記事見つけたです。

        辛坊氏「太陽からエネルギー取り出せば原子炉必要ない」〈週刊朝日〉 
        http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130309-00000003-sasahi-sctch


        国内電力の9割を再生可能に:イスラエルでの提案
        http://www.facebook.com/l.php?u=http%3A%2F%2Fwired.jp%2F2011%2F04%2F04%2F%25e5%259b%25bd%25e5%2586%2585%25e9%259b%25bb%25e5%258a%259b%25e3%2581%25ae9%25e5%2589%25b2%25e3%2582%2592%25e5%2586%258d%25e7%2594%259f%25e5%258f%25af%25e8%2583%25bd%25e3%2581%25ab%25ef%25bc%259a%25e3%2582%25a4%25e3%2582%25b9%25e3%2583%25a9%25e3%2582%25a8%25e3%2583%25ab%25e3%2581%25a7%25e3%2581%25ae%25e6%258f%2590%25e6%25a1%2588%2F&h=mAQFftqpa&s=1


        終わりゆく原子力発電

        http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakasakai/20130315-00023887/


        原発20キロ圏内に生きる男

        https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=llM9MIM_9U4



         

        8/20ブログ① ボクは原発君 第4章

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           ボクは原発君 第4 章  を紹介します

                第一章は、ここをクリック 第一章 ボクは生まれた

               第二章は、ここをクリック 第二章 ボクのウンチ

                第三章は、ここをクリック 第三章 そして、その日が来た!

           


          第4章 バクハツしたボク

           ピー君は「落ち着いたみたいだね。」と言ってくれた。僕がピー君、僕から逃げてくれ。嫌なことが起こりそうなんだ。」 と必死にお願いしても、「大丈夫。もう何も起こらないよ」と、又歌って励まそうとしてくれた。その瞬間だった『ド、ドーン』という大きな音と共に、僕の頭が吹っ飛んだ。なんで爆発したのかわからなかった。一瞬だった。コンクリートや鉄くずと一緒に、僕の中のものも、大空に飛び散った。おじさんたちの悲鳴や、怒鳴り声が響いた。ボクはピー君の姿を捜した「ピー君、ピー君」と大声で呼んだ。ピー君の姿はどこにもなかった。
            ショックだった。最先端の科学技術を結集して作られていると自分でも思っていたし、おじさんたちも、いつも大切にしてくれていた。それが、こんなにあっけなく、乱暴に、全てをぶち壊してしまうなんて信じられなかった。


           僕が呆然と、震えながら立っていると、ピー君が戻って来たんだ。爆風に飛ばされたけど、ほこりまみれになりながら、戻ってきてくれた。「ピー君生きてたんだね」と僕が言うと「大変だ。おじさん達が、燃料を冷やすために海の水を入れるって言ってるよ」とピー君が言った。「海の水なんか入れたら、僕は働けなくなるじゃないか。やめてくれ。それはやめてくれ。そんなことしないでくれー」とボクは泣きながら叫んだ。でも、そんなこと言ってる場合じゃなかった。僕の燃料は冷やさなければ、もっと大きな爆発を起こすんだ。

          それからは、海からくんできた水を頭からかけられたり、建物の壊れたすきまから、消防隊のホースで水をかけられたりした。まるで、ボクは町の中で暴れまくる怪獣と思われているようだった。今までボクのことを大切に守ってくれていたおじさん達が体が、ぐちゃぐちゃになったボクに、鬼のような顔で立ち向かってくるんだ。それがボクにはとても恐ろしく、悲しかった。


           ピー君は放水の合間をぬって、ボクを励ましに来てくれる。「もう来なくていい。近くに寄るのはあぶないよ。みんなも逃げたじゃないか」と叫んだ。でも「あんなに大事にしてた、牛君や馬君や犬君を置いていったんだもん。きっとみんなすぐ戻ってくるつもりさ」とピー君は動こうとしなかった。ボクにはもうできることは何もなかった。ただ、爆発におびえながら、冷たい水を浴び続けるしかなかった。不安に震えながら、一生懸命声をかけてくれるピー君の言葉をだまって聞いているしかなかったんだ。


            何日か経った夜に、突然ピー君が、うめき声をあげた。見ると、食べたものを口から出していた。ピー君が弱っていたのは気付いていたけど、心配する余裕がなかったんだ。それからは、ピー君はどんどんやせて、鼻や口からも血が出てきた。それが、爆発によるショックからきたものではないことは、ボクにもわかった。

           「ピー君。やっぱり僕の近くにいてはダメなんだよ。ボクは危険なんだ。早く逃げてくれ。」と言いながら、ピー君にもうその元気がないことも知ってた。「ごめんね。僕のせいで、僕のせいでこんなことになってしまったんだ。ごめんね。何もしてあげられないよ。ごめんね。ごめんね。」と言いながら泣くことしか僕にはできなかった。ピー君は「大丈夫。大丈夫。ボクは知ってるよ。君が悪いわけじゃない。君は、40年以上頑張って、みんなのためを思って電気を作ってきたんだ。知ってるよ。何も悪くない。いろんなお話をしたよね。いろんな唄を歌ったよね。君の事は忘れないよ。だいじょうぶ。原発君は、又元気になってみんなのために電気を作ってくれよ。楽しかった。ありがとう。」と言いながら、目を閉じた。ピー君はそれっきり全く動かなくなった。

           僕の周りでは、たくさんのおじさんたちが怖い顔や、おびえた顔、悲しい顔をしながら動き回っていた。
          ボクの中の燃料を冷やすために入れられた大量の水が、恐ろしい水になって、僕の体のあちこちから出て、どんどんたまっていった。海にもいっぱい流れた。みんなどうしていいかわからないながらも、一生懸命どうにかしようと戦っているみたいだった。ボクも一緒に戦いたかったけど、戦っているその相手は、ボクなんだ


           涙でゆがむピー君の姿を茫然と見ながら、「そうだ。電気だ。電気だ。電気を作らなくっちゃ。僕がいなかったら電気がなくなるんだ。電気だ。電気だ。大変だよ。電気がなくなっちゃうよ。みんなで電気を作るんだよ。タービン建屋君、送電線君、変圧器君。ほらっ、みんなで電気を作るんだ。起きてくれよ。電気を作るんだよー。電気。電気。電気だよー」と泣きながら叫び続けた。 
           

            最終章につづく

          8/20ブログ�もあります。見てください。


          8/14ブログ .椒は原発君 第3章

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            ボクは原発君 第3章  を紹介します

                  第一章は、ここをクリック 第一章 ボクは生まれた

                 第二章は、ここをクリック 第二章 ボクのウンチ 

             


              第3章 そして、その日が来た! 

             ボクは原発君!。春というには早すぎる、それでも太陽さんが顔を出す気持ちのいい日。ピー君が「又来たよ」と言ってやってきた。うれしくって、二人でたまっていた話をいっぱいして笑いあっていた。そんな時。突然、大きく地面が揺れた。地震だとすぐにわかったけど、今までと比べようもないくらい強く揺れた。周りのいろんなものも大きく、ガタガタ音をたてながらぐにゃぐにゃ揺れていた。必死の想いで耐えたんだ。強い揺れは5分間近く続いてとまった。空に逃げていたピー君がすぐに戻ってきて、「大丈夫?」と聞いてくれた。「大丈夫」と答えた。僕は今まで、どんな時でも「大丈夫」だったんだ。でも、今までとは違った。おじさん達は誰もいなくなっちゃった。僕は今までどおりお腹のものを出さないように頑張ろうと思った。

            「ちょっと様子を見てくるね」と飛び立ったピー君が、あわてて戻って来た。「大変だ。海が山のようになってこっちにやってくるよ」僕は何を言っているのかわからなかった。「えっ、えっ、えっ」考える暇もないうちに、黒い壁がゴーと言う音と共に、僕たちに激しくぶつかった。強い衝撃に必死に耐えるのが精一杯だった。波が去った後、シーンと全く音がしない。みんなに必死で声をかけても、タービン建屋君も、変圧器君も、送電線君も、非常用電源君も、何も答えてくれないんだ。みんな壊れちゃった。悲しむ余裕もなく茫然としてた。

             

             ピー君がまた戻ってきて「大丈夫?」と聞いてくれた時には、僕はもう「大丈夫」とは答えられなかった。大丈夫じゃないことは、自分でもわかった。何がどう大丈夫じゃないのかもわからないくらい大丈夫じゃなかった。僕が何も話さないので、ピー君は「大丈夫だよ。すぐにおじさん達が戻ってきて、助けてくれるよ。いつもそうだったじゃないか」と励ましてくれた。でも、僕は、自分のお腹の中が今までにないくらいすごく、すごく、すごく、すごく熱くなってきているのを感じていた。仲間がみんな壊れちゃって、僕のお腹を冷やせなくなったんだ。

             

            そしてお腹のふくらむ力が、どんどん高くなっていった。このままじゃ、バクハツすると思った。涙が出てきた。「いやだー。いやだよー。バクハツはいやだよー。なんとかしてよー」パンパンになってきているお腹を一生懸命おさえ、叫び続けた。

             

            おじさんたちも、バクハツしないように考えていてくれてたことは、後から知ったんだ。そのために、僕の中のものを出そうとしたんだということも。でも、その時は、信じられなかった。今まで「出しちゃいけない」とずーっと頑張ってきた『怖いもの』を、外に出そうとしていたんだもん。「やめてー。やめてー。それはダメだよ。逃げてー。ぼくから逃げてー」って、泣きながら叫んだ。でも、おじさんは『それ』を出したんだ。煙突の先から風に乗って水蒸気と一緒に『それ』は、出ていった。すると、おなかのふくらむ力が減っていった。

             

            ピー君も「良かったね。これで爆発はしないねと言いながら、又戻ってきてくれた。

            「ピー君、僕から逃げた方がいいよ。僕は危ないよ。僕の近くにいたら大変なことになるよ。僕から離れて」と言ったんだけど、ピー君は「大丈夫。僕は風の向きを感じるのはプロだぜ。僕には羽があるから、いつでも飛んでゆける。原発君とここに居るよ」と言った。僕はピー君のその優しい言葉に、それ以上何も言えなかった。どうしていいかもわからず泣いていた。僕は、電気を作ることが仕事なのに、電気がなくなったら何もできないんだ。それは、電気を作るために頑張っていた僕には、なさけないほど悲しいことだった。

             今まで、必死に外に出さないように頑張っていたものを、おじさんたちが出しちゃったのがショックだったし、信じられなかった。でもそれは、もっともっと信じられないことが起こる前兆だったんだ。
             お腹のなかで、今まで感じたことのない何かが、スースーもれだしていたし、何より、あのすごく、すごく、すごく、すごく熱くなっていた燃料が溶けて落ち、底の部分も抜けて、下へ落ちてゆくのを感じていた。それは、『メルトダウン』と言って「決してあってはいけないこと」のはずだったんだけど、あっという間に、溶け落ちて、出ちゃったんだ。怖かった。そして、なにより怖かったのは、そのことをおじさん達が気付いてないふりをしていることだったんだ。


              8/14ブログ△發△蠅泙后8て下さい。



            8/10ブログ 物語 ボクは原発君 第2章

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               北海道の泊原発の3号機が営業運転へ向けての具体的手続きに入りました。福島の事故が起こる前と何も変わらない手続きと手法で「法律どおり」事が進みます。そこには、国民や住民の何の議論もありません。高橋はるみ知事は、「地元軽視だ」と不快感を表明しましたが、多分それだけです。「国が決めること」とずっと逃げておきながら、いざ国が決めると「手続きが地元軽視だ」と反発することで、批判をかわします。
               道により計画されていた泊原発に関する地元のアンケート調査が3号機の営業運転移行への妨げになるという理由で延期されたと新聞の1面をかざったのは1週間ほど前のことです。福島原発の事故が起きてから、問題としてクローズアップした電力会社と国と地方自治体の今までのやりかたは、何も変わっていません。 
               同じ様な状況で営業運転に向けて動いていた福井県の大飯原発は緊急炉心冷却装置(ECCS)系統の故障で手動停止し、そのまま停まっています。人間の意志とは別の事故やトラブルでしか、事態は変えられず。手法や考え方は、何も変わらない。
               そのことにむなしさと悔しさを感じます。こうやって、だんだんに起こっている事態と手法に、みんな慣れて元通りになってゆくのでしょうか。怖いです。


                今日は、ボクは原発君 第2章です。

               第一章は、ここをクリック 第一章 ボクは生まれた

              物語 ボクは原発君  作 松下音次郎   

              第2章 ボクのウンチ

               渡り鳥のピー君は、相変わらず遊びに来てくれていた。いろんなところでいろんな話を聞いてたらしく、僕のおなかの中のもののことも知ってたみたいだけど、だまっててくれた。そのことを聞くと、僕が暗くなるのを知ってたからね。ピー君は僕を励ますつもりで「もう、日本では、原発君の仲間が50人以上いるんだよ」って教えてくれた。僕は嬉しいというより、実は、すごいびっくりしたんだ。

              僕はもう40歳を過ぎていた。生まれた時に、「これから40年働いてもらうからね」って言われてたけど、40年経ってみると「後、20年くらいは働けるよね。40年で廃炉にするなんてもったいないからね。頑張ってくれよ」って、おじさんに言われたんだ。「まだ働けるんだ」って嬉しかった。廃炉って言葉も恐ろしかったし・・・・。けど、僕は実は心配になってきていたんだ。だって、一生懸命頑張ってきていたけど、結構無理もしてたんだ。 僕は、一度動き出すと、停めるのも、動かすのも簡単ではない。だから、一度動かすと次のお休みまで、24時間、1年間くらいずっと働き続けなければならないんだ。その間にもいろんなことがあった。ピンが壊れてお腹の力が大きくなったり、燃料を冷やすものが変になったり、調整する棒が抜けてしまったり、いろんなところでビービー鳴った。仕事をしているおじさん達が大騒ぎしていた。そして、そういうことがあったことはみんなに内緒にしたかったみたい。それがばれて、ボクが働けない時期もあった。でもね、お腹の中のものは絶対出さなかったと思う。きっと・・・ね。だって、ボクはいつも必死に頑張っていたんだよ。

               ピー君は、この町の人達のことも教えてくれた。「原発君がいなければこの町の人達が困るんだよ」と言ってくれた。でも、それは、「僕がいなければ、生活ができなくなっちゃった」と聞こえた。だって、この町の人達がなんとなく変わってきてることは感じてたんだ。立派な建物はできたけど、そのために、もっと、もっとお金が必要になったり、僕を利用してお金をもうけるようとしている人もいたし、電気を作るのと関係ない「お金」にふりまわされてる気がしたんだ。「もうお金もらっちゃってるから」という言葉や、「原発があるから、大きくなってら、帰って来たくない」って言う子どもがいるって話を聞いた時には、僕ってそんなに嫌われてるんだろうかって、悲しかったし、不安にもなってきた。

              本当に不安になって、しつこく聞くと、ピー君はボクの作り出す「怖いもの」のことも教えてくれるようになった。それは、前にもヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリといったところでばらまかれ、それが原因で、死んだり、病気で苦しんだりした人がいっぱいいたこと。それは、においも色もないので、どこにどれくらいあるかわからないし、なんの罪のない人達が、知らない間にその被害に苦しむこと。

               そして、僕が一番驚いたのは、僕のウンチの話。僕が生まれた時、僕のことを「トイレのないマンション」と呼んでいた人がいたんだ。燃えた後の燃料のことをウンチに例えて、そのウンチの行き先がまだちゃんと決まっていないということなんだ。ウンチはお腹からでた後も、すごい熱いし、爆発する可能性があるから、僕のすぐ横の水のプールで冷やしていたんだ。人間のウンチは、土に埋めて、栄養になって、そこから野菜がとれたりするけど、僕のウンチは、何一つ役に立たない。というより、何十年、何万年も、誰も近寄っちゃいけないほど危険らしいんだ。自分のウンチが、何千年も、何万年も先の人達の迷惑になるなんて、そんなの絶対いやだ。

               ウンチがたまってゆくから、うんちから燃料を作って、それを又燃やす『夢のエネルギー』を考えた人がいるんだけど、できるようになるまでには、まだ40年以上かかるし、うんちから燃料を作ること自体が危険で、そこでも「怖いもの」がいっぱいできちゃっうし、それがうまくいくかどうかもわからないんだ。そして、僕のウンチは、とりあえず置いてある場所も一杯になってきてるんだ。一度だけ、おじさんに「ボクのウンチは大丈夫」って聞いてみた。そしたら、「大丈夫。なんとかなるから。原発君が考えなくてもいいよ」って言われちゃった。僕は50人以上の仲間がいるってことを思い出してた。50人分のウンチ全部の行き先が決まっていないことは想像するだけで怖いと思った。

                僕は、どうしていいかわからなくなって、とにかく一生懸命働くことにした。誰が、なんと言おうと電気を作るのが僕の仕事だし、それでみんな喜んでくれてる。そのことだけを考えよう。僕の仕事は電気を作る事、それだけを一生懸命頑張ろう。と気持ちを切り替えて、元気になりだしたそんな時だった。あの恐ろしい出来事が始まったのは・・・・・。








              8/8ブログ 物語 ボクは原発君 できました

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                 福島の子ども達が帰ってまだまだ余韻の抜けない日々ですが、今まで、気になりながらほうっておいたことにひとつづつ手をつけてゆこうと思います。先ず、そのひとつがこれです。


                6月2日のブログ
                で、「お腹が痛くなった原発君とというアニメを怒りと共に紹介して、その後、もし、自分が、今の原発のことを物語りにするとどうなるのかやってみようと思い、物語 ボクは原発君!を書いてみようと思いました。
                第1章から第4章まで書いて、ここで発表したのですが、最終章はまだここに出していませんでした。名寄短大の夏合宿で大学生に聞いてもらおうと思い、全編手直しして、最終章も仕上げました。

                全編順次ここで紹介してゆこうと思います。
                感想等いただけると幸いです。



                物語 ボクは原発君!   作 音次郎

                  第1章 ボクは生まれた

                ボクの名前は、原発君。海沿いの、気持ちの良い風が吹く木々に囲まれた静かな町で生まれた。

                 最初は、自分が何をするのか良くわからなかった。僕の初めての友達、渡り鳥のピー君が、「ここは、いったいどうなったんだい。君はいったい何者だい」と声をかけてくれた時も「電気ってものを作るみたいだよ」としか言えなかった。 

                 しばらくすると、僕の体から、パイプやら配管やらいろんなものがいっぱい作られていって、隣に立っていたタービン建屋君とつながったんだ。「よろしくね」って言われて、一緒に働く仲間なんだってわかった。ボクの運転のスイッチが始めて押される時は、そこで働くおじさんたちも、町の人達も、そしてボクも嬉しくって興奮したよ。スイッチが押されておなかの中は、どんどん熱くなった。びっくりしたよ。そして、ボクが熱を出すと、隣のタービン建屋君のタービンがぐんぐん回りだしたんだ。「こうやって電気ができるんだって」自分のことながら感心したよ。みんなが大きな拍手をしながら喜んだんだ。

                 

                「原発君が作った電気は、遠くにいる何千万人という人達の生活を支えるために使われるんだ。」と聞いた時には嬉しくなった。「よーし、頑張るぞ」って、体の中から、それこそ本当に力が沸いてきた。

                 

                 僕がここに来てから、この町もどんどん変わっていった。町の人達はすごく喜んでくれた。

                「働く場所ができた」「これから豊かになるぞ」って、みんなが言ってた。 

                しばらくぶりにやってきたピー君もびっくりして、言ってたんだ。「どうしたんだい、この町は。立派な建物も増えたし、道路もきれいになったし、人もいっぱいいるよ」僕は、それが全部自分のおかげだって知ってたから、ますます嬉しくなって、「すごいだろ。へっ、へっ、へ」って、笑ってたんだ。

                 

                 でもね。僕の周りには、嫌なことをいう人達もいた。「僕が電気を作ると、お腹の中に変なものができて、爆発したりして、出てきたら怖い」って言うんだ。「すごい、失礼だな」って思った。みんなが使う電気を作るために頑張ってたんだもん。

                 

                でも、あんまり言われるから、ちょっと心配にもなってきた。僕は、時々、体の中を調べてもらうことになってるんだけど、思い切って、仕事をしているおじさんに大丈夫か聞いてみた。すると「こんなにしっかり調べているから、君がおかしくなることや、お腹の中のものが出てくるようなことなんて絶対無いから大丈夫。」って言ってくれた。それを聞いて少し、元気になった。そして、「よし、それじゃ、お腹の中のものは絶対出さないように、僕も頑張ろう。嫌なことを言うやつらを見返してやるんだって」決心したんだ。

                 

                 それからは本当に頑張った。体が変にならないように。変になってもすぐ直すように、地震で揺れても全然平気だった。「僕は、怖くなんかない。壊れたりしない。地震や台風だって、全然へっちゃらさ
                 自分でそう思えちゃったら、不思議なもので、おなかなかのことはすっかり忘れて、何も怖いものがなくなってきたんだ。「原発君は、お金がかからないし、とてもクリーンで、安全なんだよってくり返し説明されてるのを聞いて、誇らしかったし、嬉しかった。そして、いつのまにか、嫌なことを言う人達もどんどん少なくなっていったんだ。今思うと、この時代が、僕にとって一番いい時代だったのかなって、思うんだ。


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