伝わる言葉
2月20日、21日に行われる「旭川豆芝居2016」の中で『モンブラン」というタイトルの15分くらいの一人芝居をやります。
役のためにひげをそりました。 是非、観に来て下さい。
ぴっぱら通信301号より転載...
おとじろう記
今、芝居の稽古をしています。セリフを口の中、頭の中で何度も転がし、実際に動きながら稽古をし、自分のものにして、舞台に立ち、そこで起きる物語と自分の感情に身をゆだね、自然にセリフや動きが出てくるようになれば、それが理想です。
日常の生活の中でも「芝居みたい」と感じることがあります。「仕事」をしている時に限らず、家族や親しい人達といる時でもそうです。「癖で話すな」というのは、芝居を始めたころに演出の人に言われた言葉です。お母さんが子どもに怒っているのを見て「伝わってないなぁ」と思う時、「その言い方は癖になってないかなぁ」と思うことがあります。 伝え方は、声のトーン、大きさ、速さ、間など、話し方は何千、何万通りもあるはずなのに、いつも同じなので、聞く方も慣れてしまうのです。そこでは、何も起こりません。怒ることは感情を伝えるという意味で悪い事とは思いません。でも、感情だけが伝わり、大事な事が伝わらない場合もあるのです。
稽古の中で、セリフの出し方を変えてみて、「これかな」と思うことがあります。でも、それすらも、同じにやると「腐ってる」ことがあります。「言葉」は、生ものです。正解はわからないし、ないのかもしれませんが、表現の仕方は何千、何万通りあるんだと思えば、常に『新鮮』でいられます。ちょっと伝え方を変えてみることで「場」がガラリと変わることもあるんです。芝居の稽古をしながら『言葉』や『表現』と格闘しながらそんなことを考えていると、幸せな気持ちになります。理想的な舞台など一度もできたことはありませんが…
- 2016.02.15 Monday
- 芝居
- 19:25
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- by もりのようちえん ぴっぱら・工房ぞうさん
この記事を読んで興味が湧き、
これはお芝居を観た上で色々と
音さんに質問をしてみようと思って。
身近に多才な表現者が居ることを
有り難く感じます。
お芝居を観せて頂く機会が増えるたびに、音さんに興味が湧いてます(笑)
近いうちお邪魔します。
色々聞かせてください。
いつもお誘い頂きありがとうございます。