アーサービナードさんとぴっぱら
昨日鷹栖のお寺で詩人のアーサービナードさんが話をしてくれました。
ボブディランの『フォーエバーヤング』という歌を『はじまりの日』というタイトルに訳して出版された絵本があります。
アーサーさんが何故『はじまりの日』と訳したのか。今、ボブディランはどんなことを考えているのか、注文が殺到しているこの絵本の新たな帯につける言葉に苦労した話などをしながら、『言葉』の面白さを話してくれました。
その後は『TPP』『かけつけ警護』の「詐欺」的言葉の手法と、福島原発の『凍土壁』による汚染水対策の「欺瞞」などを2時間半に渡り話をしてくれました。
そして、今日の昼に、アーサーさんはぴっぱらをたずねてくれました。
来たとたんぴっぱら小屋に入り、気が付くと子供たちと話をし、抱き上げたり、肩車したりしながら遊んでくれました。
次の移動をするために早めの食事をしなければいけなかったアーサーさんは、外で私と二人でぴっぱらの昼ご飯を食べていました。一緒に「学校の話」「遊びの話」とかをしていると、いつの間にか、こども達が自分で椅子を持ってきて、みんなで食卓を囲みました。
しばらくして年長のHが「おとじろうこわい話して」というので、「せっかくアーサーさんが来ているから、アーサーさんと話したいんだよね」というとHは、アーサーさんに「こわい話して」と言いました。すると、アーサーさんは「こわい話かい。昨日の夜の話のほうがよっぽど怖いんだけどね」と笑っていました。すると、こども達は口々に「その話聞きたい」と言い出しました。どうなるだろうと見守っていると「あのね、原発が爆発して、恐ろしく危ない危険なものが全部出ちゃって、たまっていて、そこで危険な水がいっぱいできて海に流れ出ちゃってるんだ。それを止めるために、アイスをね、そうガリガリ君みたいなアイスを一杯入れて壁にしようとしたんだけど、アイスだから融けちゃうでしょ。だから、どんどんどんどん危ない水が流れ出ちゃってるんだ」と、一生懸命説明してくれました。子ども達は、ガリガリ君に反応していたし、どこまで伝わったかは定かではありませんが、わかりやすく一生懸命説明してくれたことが、嬉しかったです。
その後も、こども達とアーサーさんとの会話ははずみ、「今度は絵本読みに来ないとだめだな」と言ってくれました。来年の2月北海道の一番寒い−20度の中で遊ぶ子供たちを見に来てくれることになりました。絵本も読んでもらい、お母さん達には「お話」をしてくれると言ってくれました。最後はみんなで記念撮影!いい一日でした。
- 2016.10.25 Tuesday
- もりのよちえん ぴっぱら
- 21:00
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- by もりのようちえん ぴっぱら・工房ぞうさん