遊びの達人の迫力
小学生ぴっぱら通信NO100号から転載
遊びの達人の迫力
じュんき記
けたたましいエンジン音と共にさっそうと現れたのは、スノーモービルにまたがった目黒さんだった。動物写真家の目黒誠一さん。ここ数年前から、よくぴっぱらにふらりと顔を出しては、動物のことや世の中のこと、いろんな面白い話を聞かせてくれるのだ。目黒さんはなんでもできる。飛行機や船、ブルドーザーも操縦し、カヌーも作る。ゴルフやスキーも得意ならチェロ、バイオリンも弾き、その引き出しが半端ない。「あそびのことなら俺に聞けって」とよくいう目黒さん。
モービルの登場によって、それまでやっていた缶けりあそびが瞬く間に放り投げられた。目をキラキラさせて夢中で追いかける男の子たち。ひとりずつ、乗せてもらっては、順番に雪原を一周し、それはもう大興奮。Rと、Rやの弟Rまが、真剣かつ必死になってしがみついている様子がみんなおかしかった。「エンジン見るか?」そういってモービルの前方をがちゃりとめくり上げる目黒さん。少し難しいエンジンの話も、こどもたちは食い入るように最後まで聞いていた。「また来るわ」モービル...にまたがり、目黒さんは森の中へ颯爽と消えていった。どこまでも見送るこどもたち。よほど感動したのだろう。Kは「絶対スノーモービル免許とる!」と力強く宣言していた。
とってもいい時間だった。やっぱり達人の迫力は全然違う。“本物”を見る時のこどもたちの目つきが違った。僕はモービルに乗せてやることはできないけれど、その道のプロと出会わせてあげることならばできる。こんな体験はぜったい宝物になるだろうな。世の中にはいろんな達人さんがいる。ぴっぱらのこどもたちはどんな世界に興味があるだろうかな。さっそく聴いてみるとしよう。
- 2016.12.18 Sunday
- もりのよちえん ぴっぱら
- 22:19
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- by もりのようちえん ぴっぱら・工房ぞうさん