誰がやるんだろう
ぴっぱら通信359号より転載
おとじろう記
誰がやるんだろう
...23年前にここに移り住んで、まだ小さかった子どもたちとパレットヒルズに行きました。当時は、『ヘビ山』と呼ばれ、植林された木も池も構造物も何もありませんでした。ただただ、気持ちの良い風に揺れる牧草を家族で独り占めするのが気持ちよかった。家の前の道路をまっすぐ登り、桜並木を抜けると小高い丘があり、道なき道を登ると、林のてっぺんに神社が建っていたという場所があり、そこには日本酒の空瓶がゴロゴロ転がっていました。「何もしないと、この危険な割れた瓶はずっとここにあるんだなぁ。誰がやるんだろう」と思いながら山を下りました。 去年、その町有林をみんなが楽しめる林にしようと、役場の職員と森林組合とぴっぱらのスタッフとで『パレットヒルズと歩く会』を作り、林道を作ったり、巣箱をかけたりしました。そして、この春は、ぴっぱらワークの一環として、お父さん、お母さん達とゴミの片づけと林道の整備をしました。割れた瓶のカケラを土からほじくり出しながら、「誰がやるんだろう」と思ったことを思い出していました。人の手が入らない良さもあるけれど、自然をみんなで自分たちの財産にしてゆくことの気持ちの良さも感じていました。おかげさまで、ぴっぱらの気持ちの良い新たな居場所が又ひとつ生まれました。
- 2017.05.14 Sunday
- もりのよちえん ぴっぱら
- 08:24
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