もう真冬です
今日のもりのようちえんぴっぱらの写真
もう真冬です。
- 2016.11.25 Friday
- もりのよちえん ぴっぱら
- 18:04
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- by もりのようちえん ぴっぱら・工房ぞうさん
今日のもりのようちえんぴっぱらの写真
もう真冬です。
11月4〜6日まで森のようちえん全国フォーラムにみんなで参加してきました。
今日から大沼公園で行われている森のようちえん全国フォーラムに参加です。朝7時半に雪道の中出発して、6時間半かかり1時間の遅刻で到着です。夜のナイトセッションは、森のようちえんをやっている牧場が会場です。厩舎の中でのフリー分科会!「森のようちえん」という言葉で、こんなにワクワクし、集まって来る人達がいることは、ほんとに心強い限りです
稚内のてるちゃんの分科会に参加しました。前半はてるちゃんのやっている勇知自然学校の紹介。てるちゃんの自然学校は、縁もゆかりもない稚内の内陸部勇知というところに移りすみ、奥さんが養鶏をするところから始まりました。前に勇知を訪ねた時には、人が少ないことの悩みを聞いていました。が、来年の4月から念願だった自主保育を始めるということで、良かったなぁと思いながら聞いていました。後半は「子どもが輝くとは」ということで、ワークショップ形式で考えました。きっかけとして、自分が子どもの時にやった一番おもしろい遊びの絵を書いてみることになりました。私は、裏の雪山に入って、斜面を登っては、ゴロゴロ転げて落ちてくることを繰り返した遊びの絵を描きました。その後7人くらいのグループに分かれそれぞれの絵の発表と自己紹介、そして、その絵から浮かぶキーワードを出来る限りだして分類し、輝くことがなんなのか考えました。
森のようちえん全国フォーラム。午前中は、私とりかこが30年前にその現場を離れた札幌トモエ幼稚園の実践報告の分科会でした。報告者は、20年前にトモエのスタッフになった大和君(写真後列真ん中)です。映像作家のお父さんが作ったというドローンで撮影したダイナミックとしかいいようのない営みと環境を懐かしくもあり、うらやましい想いもありでみていました。この場を支えてきた多くの人達とその年月に熱い想いがわいてきます。
ぴっぱらの人達と行きたいとずっと思っていましたが、トモエでぴっぱらやらせてもらえればいいんだと思いつきました。
果たしてどうなるのでしょう。ワクワクワクワク
鳥取県智頭町の森のようちえんまるたんぼうの運営を担当している西村さんより、県による森のようちえん認証制度創設に至るまでの経緯の紹介を聞きました。そこで働く人達が、安心して生活でき、関わる親たちの森のようちえんとの壁が低くなるように、こういった動きは本当に大切とおもいます。現場で頑張る人と運営で頑張る人が必要なら、私は後者で頑張ろうとスッキリしました。
森のようちえん全国フォーラム。午前中は、私とりかこが30年前にその現場を離れた札幌トモエ幼稚園の実践報告の分科会でした。報告者は、20年前にトモエのスタッフになった大和君(写真後列真ん中)です。映像作家のお父さんが作ったというドローンで撮影したダイナミックとしかいいようのない営みと環境を懐かしくもあり、うらやましい想いもありでみていました。この場を支えてきた多くの人達とその年月に熱い想いがわいてきます。
ぴっぱら通信334から転載 ぴっぱらまつり
つねじぃ記(Kのおじいちゃん)
ぴっぱら仕込み
「孫のKを公園に連れて行った。「ぴっぱら仕込み〜」と言いながら遊具に飛びついて行った。当麻の「アスレチック」にKのお父さんと遊びに行った。危険と思われるステージで思わず、お父さんに「Kには無理だから手を貸してあげて」と言った。Kははっきりと言った。「勝手に決めつけないで!」その凜とした口調に「しまった。余計なことを」と後悔しつつ、高所の不安定なロープにしがみつくKの姿を頼もしく見つめていた。文化祭を見に行った。写真を撮りながら、子ども達と大人の行動を観察していた。すぐ観察する習性には困ったものだが、参加している大人は見事なまでに「ぴっぱら精神」が浸透していた。いや、浸透しているなんて失礼な話で、共通した考えの人たちが集まっている、というべきなのだろう。まさにKの言う「ぴっぱら仕込み」5歳の子が「決めつけないで」と発する環境なのだと再確認した。ギターを持った素敵な「じゅんき」が、小さな子たちの欲求を辛抱強く時間をかけて行動に結びつけていくその教育技術は見事なものだ。じゅんき・かわごん・めいの「ぴっぱら3人組」に初めて会った時の好印象は本物だった。「Kちゃん、静かな優しい曲を上手に演奏できたね」「おじいちゃん、あれデタラメなんだよ」「音楽ってデタラメが出発なんだよ。心に浮かんだ気持ちを音で表す。立派な音楽さ。だからKは音楽家」「ふう〜ん」。大勢の大人が花恵の前に並んで握手会に付き合ってくれている様子を見て「Kは何と幸せな子なんだ」と思った瞬間に私の心に何かが起きた。私にとって不運だったのは、あの広場に隠れるところが無かったことだ(※この後つねじぃは号泣した ※ )。理香子さんから「かわごん」の結婚式の写真撮影を頼まれました。私はこの幸せな感謝の思いを結婚式にぶつけることにしました。「おめでとう」の気持ちをこめてシャッターを押す。出来上がった私の写真で感謝の気持ちを表します。お・め・で・と・う」
おとじろう記
文化祭だったなぁ〜
その場の空気と思いつきで何かが始まるのがぴっぱら流。今回も、「えっ、再来週?」と驚きながら知らされた「ぴっぱらまつり」。せっかくなら参加したいと「動く金次郎ゲーム」をすることにしたのが、2日前。前日に「ふたりでなんかやろうか」とりかこに誘われ、当日の朝に『首ぐるぐるマジック』を思い出し、仕掛けを作り、りかこに「これやるよ」と説明したのは、本番の30分前。あわただしく出番を終え、「HとSのお笑いライブ」と、笑っているぴっぱらの人々を見ながら、つくづく思った。「やりたい」と思い「面白い」と思ったことをみんなの前でやっている彼らを、温かく楽しみながら見られる空気ってのは、ひとつの「文化」かもしれないなぁ。そして、ステージ準備で忙しく残念ながら見れなかった『売店』で起きていたいろんな物語にも同じ「文化」が流れていたのだろうなぁ。「文化祭をやりたい」というかえの言葉ではじまった「ぴっぱらまつり」は、まさしく「文化祭だったなぁ」と思いながら感激していたおとじろうでした
りかこ記
蓄えてきた何か
Nちゃんがちょこんと座り、一人で『ケーキ屋さん』の店番をしている。「Nちゃんお買い物しに行きたかったらりかさん店番しようか?」と言うと、しばらく考えて「じゃぁ、いってきま〜す」と出かけて行った。Sは、自分の作った『くじ引き屋さん』で一人店番をしている。くじを引いてハズレが出た私。こそっともう一回やっていいよと目でうながす。「いいの〜」と再度引くと、大当たり‼好みの景品をもらって終了。満足そうなSの顔に心がほっこり。Yはどんぐりを折り紙でくるんだ『あめやさん』の前に座っている。ところが、一生懸命作ったそのあめちゃんを手放したくなくなって、少しだけお店に出し、あとは袋に入ったそれをしっかり持ち歩いていた。見かねた母が「売り切れました」の看板を置いた。前の日に何人かで作った『クルミのクッキーとコーヒー屋さん』Mちゃんと作った『射的やさん』『足湯、手湯やさん』。ライブステージでは『HとSのお笑いステージ』オリジナルの曲を作り、何度かの練習の時にはふざけすぎで、当日どうなるかハラハラしていたが、アンコールも受けながらしっかり二人の世界を披露していた。Kとじゅんきの『花空ライブ』シーンと静まってみんなが聴いた。最後に握手会までやるとは、なんとも心憎いね。お昼ご飯の『カレー屋さん』『じゃぱチーズの焼きチーズ』『お汁粉屋さん』。お母さんたちが必要なところでやるべきことをやってくれている。こどもも大人も、一人一人がやりたいことをやって、全体が静かに流れている。誰かが特別に指示をしなくても、自分の意志で必要だと思うことをやっている。一人のこどもの「やりたい」から始まったこのお祭り。年長さん達と相談し、更にミーティングで小さい人達にも相談すると、じわーっと一人一人がやりたいことを形にしていった。そしてそれを面白がって手助けするお母さん達。毎日ぴっぱらが始まって三年、みんなでいろんな毎日を体験しながら、観て、感じて、その人なりに蓄えてきた何かが溢れ出てきたおまつりまでの日々。それはこれからのぴっぱらを支えてくれる大事な力になるんだろうな。
写真つねじぃ
ぴっぱら通信333号から転載
お母さん記1
山ブドウとコクワの実
乳児ぴっぱら通信23号より転載
めい記
今回の乳ぴは山ブドウとコクワの実を食べに‼とはいえ、前回の所とはうって変わっての急斜面!おかまいなく進むりかこさんに続いてゆく子ども達。「簡単な道もあるよ〜」と心配する私にかまわず、みんなスタコラ行ってしまいました。残された私とIちゃん親子はゆるゆるとこくわ捜しをすることに。笹をかき分けてのコクワ採り。Iちゃんは自分より大きな笹をかき分けて進みます。始めは「ママ、ママ」と言ってましたが、いくつかコクワをほおばると、一人でズカズカと進んで行きました。母のAちゃんも枝をかき分け手を伸ばし「採れた!」と、まるで宝物を見つけたかのような声。満足して又笹をかき分けながら外へ出た時の解放感がなんともすがすがしかった。ちょうどその頃、急斜面組も帰ってきて、なんだかみんな充実感で一皮むけたようなすっきりした顔。野生の本能をくすぐられた一日でした。
自然の中に入った時のこの感覚が、私は大好きです。なんだか自分の内側から湧き出てくるような好奇心と集中力。いつもは先のことや何が正しいか等頭ばかり動いてしまいますが、この時ばかりは体が、心が勝手に踊り出す。きっと、子ども達の毎日はこんな感じなのでしょう。自分の直感で動いてゆく彼らには、大人が忘れがちな好奇心があり、そこへ向かう集中力を養っているように思います。子ども達には、なるべくストップをかけなくていい環境に連れ出し、そんな力を思う存分出し切ってほしい‼そして、私も自然の力を借りながら、自分の中にしまい込んだエネルギーを思い出してあげようと思いました。
今日のぴっぱらの写真
寒いですが、まだまだ秋をたのしんでます。
昨日鷹栖のお寺で詩人のアーサービナードさんが話をしてくれました。
ボブディランの『フォーエバーヤング』という歌を『はじまりの日』というタイトルに訳して出版された絵本があります。
アーサーさんが何故『はじまりの日』と訳したのか。今、ボブディランはどんなことを考えているのか、注文が殺到しているこの絵本の新たな帯につける言葉に苦労した話などをしながら、『言葉』の面白さを話してくれました。
その後は『TPP』『かけつけ警護』の「詐欺」的言葉の手法と、福島原発の『凍土壁』による汚染水対策の「欺瞞」などを2時間半に渡り話をしてくれました。
そして、今日の昼に、アーサーさんはぴっぱらをたずねてくれました。
来たとたんぴっぱら小屋に入り、気が付くと子供たちと話をし、抱き上げたり、肩車したりしながら遊んでくれました。
次の移動をするために早めの食事をしなければいけなかったアーサーさんは、外で私と二人でぴっぱらの昼ご飯を食べていました。一緒に「学校の話」「遊びの話」とかをしていると、いつの間にか、こども達が自分で椅子を持ってきて、みんなで食卓を囲みました。
しばらくして年長のHが「おとじろうこわい話して」というので、「せっかくアーサーさんが来ているから、アーサーさんと話したいんだよね」というとHは、アーサーさんに「こわい話して」と言いました。すると、アーサーさんは「こわい話かい。昨日の夜の話のほうがよっぽど怖いんだけどね」と笑っていました。すると、こども達は口々に「その話聞きたい」と言い出しました。どうなるだろうと見守っていると「あのね、原発が爆発して、恐ろしく危ない危険なものが全部出ちゃって、たまっていて、そこで危険な水がいっぱいできて海に流れ出ちゃってるんだ。それを止めるために、アイスをね、そうガリガリ君みたいなアイスを一杯入れて壁にしようとしたんだけど、アイスだから融けちゃうでしょ。だから、どんどんどんどん危ない水が流れ出ちゃってるんだ」と、一生懸命説明してくれました。子ども達は、ガリガリ君に反応していたし、どこまで伝わったかは定かではありませんが、わかりやすく一生懸命説明してくれたことが、嬉しかったです。
その後も、こども達とアーサーさんとの会話ははずみ、「今度は絵本読みに来ないとだめだな」と言ってくれました。来年の2月北海道の一番寒い−20度の中で遊ぶ子供たちを見に来てくれることになりました。絵本も読んでもらい、お母さん達には「お話」をしてくれると言ってくれました。最後はみんなで記念撮影!いい一日でした。
今日の午後から本格的な雪が降り積もりました。
「冬タイヤに変えてない」「まだ何の準備もできてない」と大騒ぎですが、今日のぴっぱらの写真を見て癒されてください。
10月8〜9の小学生ぴっぱら秋のお泊まり会の写真
小ぴ通信97号より転載
探検 かわごん記
KとSとの探検。北を目指して歩く。笹薮を歩き、ダニがこわいと倒木をわたり歩く。虫に詳しいKと、植物に詳しいSとの探検は発見がたくさんで面白い。Sが『こっちが黒い林でこっちが白い林』とポツリ。日がはいる林が『白い林』で、暗い林が『黒い林』だという。詩を書くのが好きなSはリズミカルにな言葉で詩をつくるのだと言う。この探検も詩にするのだろうか?...
北へ歩き続けると、壊れた車のような宇宙船のような金属製のものが見えてきた。はじめて歩く道。立ち入り禁止の場所もあり、なにか見てはいけないものなのかというドキドキ感があった。
水を吸い上げる機械のようでまた少し歩くとパレットヒルズに到着した。パレットヒルズの頂上まで歩き、原っぱで大の字で寝転がる。お日様がポカポカ温かい。うっかり寝てしまいそうになるほどだ。大雪山を眺めて食べる弁当も美味しかった。Kは歩きながら、弁当を食べてしまっていたので山葡萄を獲って食べる。1時に出発して、帰ってきたのが15時。なかなかな探検だった。
もう走れなかった じゅんき記
雨、おひさま、どしゃぶり、おひさま… めまぐるしく移り変わるお天気さん。なんて気まぐれな奴だ。小屋のハンモックでまったりしていた仲間たちが、その晴れ間を見計らって、一斉に裏の広場へと駆け出す。「かたき」、「かんけり」、「てんか」 次から次へと、水たまりを蹴とばして暴れ転げる。気分爽快、雨が降り出しても気にならない。最後は残ったメンバーで、サッカーをやった。Rと、Kと、RYと、Hと、KTと… そんな強豪たちVS、こっちはじュんきたった一人。「そんなん勝てるかいっ!」そう言いながらもゲームは意外と接戦、じュんきのリード。今だ、シュート!と、思いきや、見ると相手ゴールの幅がいつのまにか30センチくらいになっている。そのどまんまえに立ちはだかるは、わるそうな笑みを浮かべるK。「ズルイっ!やめろっ!そんなん面白くないぞ」 悪態をつきながらもとにかくシュート、これがまた見事にKの股を抜かして奇跡のゴール。「…いや、今のは面白かった」 みんなで爆笑。
とにもかくにも、最後のサッカーはルールがめちゃめちゃだった。みんなふざけていた。普段なら腹を立てたかもしれない。でも、そうはならなかった。そんなことさえも面白かった。みんなさんざん遊び倒して、集中力もほとほと切れたんだろう。ヨロヨロになって小突き合いながらも、最後までそうやって一緒にじゃれあっていられることが、なんだかうれしかった。あっというまに、帰る時間が来た。もう、走れなかった。
先週の金曜日は「ぴっぱら祭り」でした。
年長のKちゃんの「文化祭やりたい」という一言で準備が始まり、天気にも恵まれ最高に楽しい一日になりました。射的やお風呂屋さん、スポンジで作ったケーキ屋さん、飾り物屋さん、くじ引き屋さん、カレー屋さんなどのお店が並びました。ステージでは、HとSのお笑いグループライブ、Yさんの怖い話、音次郎夫婦の首ぐるぐるマジック、そして最後はKちゃんとじゅんきの『花空ライブ』、オリジナルの曲を含む三曲を披露してくれました。
最後は、Kちゃんとの握手会、ずらーっとみんなが並び、握手したり、抱きしめたり。そして、『ぴっぱらはじまるよ〜の歌』をみんなで歌って終わりました。
こんな空気をみんなで楽しみながら作れるのは、ここで日々積み重ねてきたお母さんや子供たちの生活から生まれた『文化』だよな、と私は感じました。「ぴっぱら祭り」より、「ぴっぱら文化祭」がぴったりするよなと思いました。